▶︎弘法大師『空海』がもたらした「金剛界曼荼羅」と「胎蔵界曼荼羅」
白浜「千光寺」境内の『空海』の立体曼陀羅の世界観
曼荼羅とは、仏の悟りの境地である宇宙の真理を絵で現したものです。
真言密教では、『大日如来』を中心に諸仏の集会する楼閣を模様的に示した図像になっています。
空海は、「密教の教えを言葉で伝えるのは難しい。
だから絵で学ぶのがよい」と、中国から『金剛界曼荼羅』(こんごうかいまんだら)と、『胎蔵界曼荼羅』(たいぞうかいまんだら)を持ち帰りました。
二つを併せて『両部曼荼羅』といいます。
左記の写真は『金剛界曼荼羅』『胎蔵曼荼羅』です。
『金剛界曼荼羅』は大日如来を中心にして、たくさんの仏様が描かれており、大日如来の堅固な悟りの智慧が表現されています。
もう一つの『胎蔵界曼荼羅』は、大日如来の慈悲により、悟りの本質が開花する様が表現されています。
つまり、「両曼荼羅」は、大日如来の智慧と慈悲によって衆生救済がなされることを示しています。
白浜千光寺では、空海の立体曼荼羅として建立しております。