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▶︎空海と一緒に廻る洗心園の正しいお参りの作法

空海と同行二人

聖地を巡るお遍路には、必ず空海(弘法大師・お大師さま)が一緒に同行されるといわれています。
寺院・神社などの聖地を参拝する巡礼の旅は、心身を浄化する旅であり、日常から解放される旅でもあり、古来より各地で行われていました。
そして、「高野山」「熊野三山」「伊勢神宮」「四国八十八箇所」など有名な聖地を巡礼することは庶民の憧れでした。
その巡礼の際には、白衣を身にまとい金剛杖を手に持つのが慣わしです。
白衣には、心身を清らかにして、空海のお導きで巡礼・修行させていただく意味が込められており、金剛杖は空海と「同行二人」で巡礼していることを意味しております。
南紀白浜温泉の千光寺は、真言密教の聖地である高野山や熊野三山へ続く「お辺路」に近く、出立に便利なため、当寺院で白衣をまとい金剛杖を手にして巡礼の準備をして、大日如来の化身である約8mの黄金に輝く「白浜・大慈眼観世音菩薩様に手を合わせてから出立される方もおられます。

空海と一緒に廻る洗心園の『正しいお参りの作法』

洗心園の入り口には後ろ姿の空海(弘法大師)像があります。空海像の正前に建立されている大日如来石像(内側)を中心とした空間(立体曼荼羅)は、世俗と離れた仏様の世界です。空海像より内側へ進むということは、迷いの世界から悟りの世界への第一歩を踏み出すということです。参拝者は一礼をし、心を引き締めて「同行二人」つまり空海と二人で一緒に洗心園に入る姿を観じて下さい。
  • 一、空海像の右(東)横に立ち、大日如来像へ向かって合唱したままお辞儀し、女性は右足から、男性の場合は左足から右手の千光寺本堂へ向かう自然石の階段の方へ進みます。
  • 二、階段の左右の菩薩様にお辞儀をして、階段を上がり、改めて胸の前で合掌したままお辞儀をし、お賽銭は投げずにそっと入れます。鈴を鳴らして真言(右手看板下に記載)を唱えてから願い事を唱えます。
  • 三、本堂に向かい左手の順路に進み、右手にある厄よけ、良縁結びの「悪縁切り不動明王像」の前にある手水舍で手や口を清めます。
  • 四、柄杓を右手に持ちたっぷりと水を汲んで左手を清めます。柄杓を左手に持ち替えて右手を清めます。再び柄杓を右手に持ち左手で水を受けて口をすすぎます。改めて左手を清めます。残った水で柄杓の柄を清めて元の場所に戻します。
  • 五、左手へ進むと大きな「煩悩捨壺」があります。その壺の中へご自身の抑えきれない欲望や邪心を、頭の中で唱えながら捨てます。
  • 六、そして正面にある「大慈眼観世音菩薩」の前で一揖(軽く一礼)し、胸の前で合掌したまま祈願します。終わると一礼します。
  • 七、願掛け参りをされる方は、さらに「七周参り」(合計八回)を行います。願掛け参りの一周目は「自分の誕生月の菩薩様」。二周目は「今月の菩薩様」に祈願します。そして三周目は「先祖への感謝」。四周目は「両親への感謝」。五周目は「家族への感謝」。六周目は「先輩や知人、友人の笑顔を思い浮かべて」。最後の七周目は、洗心不動明王の「洗心水」を身体の悪い所に少しかけて、願望成就を念じながら廻ります。そして、願掛け「七周参り」を終えた後に、本堂に改めて願い事をしてお務めは完了します。
  •  八、最後に洗心園から出るときは、正面より空海像に合掌して一緒に順路を廻っていただいたお礼をつげ左手本堂に一礼します。

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