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▶︎「柴燈大護摩法要」4 〜般若心経〜

空海の仏教の奥義「柴燈大護摩祈祷」では、般若心経を唱えます。

「般若心經」 「佛説摩訶般若波羅蜜多心經」

觀自在菩薩、行深般若 波羅蜜多時、 照見五藴皆空、 度一切苦厄、舎利子、色不異空、 空不異色、 色即是色、 空即是色、 受想行識、 亦復如是、舎利子是、諸法空相、不生不滅、不垢不浄、不増不減、 是故空中、無色無 受想行識、無限耳鼻舌身意、無色聲香味觸法、無限界、乃至無意識界、無無明、亦無無明盡、乃至無老死 亦無老死盡、無苦集滅道、無智亦無得、以無所得故、菩提薩埵、依般若波羅蜜多故、心無罣礙 無罣礙故、無有恐怖、遠離一切顛倒夢想、究竟涅槃、三世諸佛、依般若波羅蜜多故、得阿耨多羅三藐三菩提、故知般若波羅蜜多、是大神咒、是大明咒、是無上咒、是無等等咒、能除一切苦 真實不虚、古説般若波羅蜜多咒、即説咒日

①魂の扉をひらく「般若心経」

般若心教では、大日如来が変身なされた色々な「観音さま」が主人公です。冒頭の「観自在菩薩」は、観世音菩薩とも呼びます。
「観自在菩薩」は、サンスクリット語で
「アヴァ」=あまねく
「ローキタ」=観る
「イーシュヴァラ」=〈自在者〉
という意になります。
「自在に観ることのできる菩薩」。どこにどのような苦悩に喘いでいる人々がいて、いかなる助けを求めているのかが判る、つまり〈観自在〉。「観自在菩薩」は、一人ひとりの「心の声」を受け止め、仏の世界と人間の迷いの世界とを自在に結び、悩み苦しむ人々を救う存在です。

②菩薩とは

「菩提心(仏心)」を生きる魂を、サンスクリット語では
「ボーディ」=悟り
「サットヴァ」=人
とあらわします。つまり「菩薩」=「悟りを求める人」→「我々人間のあるべき姿」です。

③「抜苦与楽」に尽くす地蔵菩薩と観音菩薩

地蔵菩薩も観世音菩薩も同じく菩薩です。地蔵菩薩は、私たちの身近にいてくださり、苦しみと迷いに喘いでいる人々を救けることに邁進している存在です。観世音菩薩「観音さま」もまた、衆生の救済(済世利民)のためにはたらいています。「観音さまの心」とは「抜苦与楽」。人々の苦しみをとって楽しい気持ちにさせるの慈愛の心です。白浜 千光寺に建立されている8メートルの「大慈眼観世音菩薩」はその「抜苦与楽」の慈悲心を表しております。

④「観音さま(菩薩)への道」

本来、人間は、さまざまな困惑と苦悩(苦)と、苦の原因をつくる煩悩の闇(集)からの救済・済度(滅)を果たす為に、解決の糸口とその方法としての「道」を示して修行し、法力を尽くし智慧を尽くして歩み続けるものです。真言密教の「苦集滅道」の成就と完成を、このサイトやSNSを通して若い人達に伝えてゆきたいと考えております。「本当の自由と幸せへの道」を、力強く、希望をもってお伝えしているのが「真言密教」です。

⑤本当の自分に会いに「世界遺産高野山」に踏み出してみて下さい

あなた方は皆「大日如来」に守られているのです。 「観音経」には、「未だ度(わた)るを得ざれども、まず他を度(わた)せ」という言葉があります。しかし悲しいことに、現代はこの真逆の、「他人を蹴落としても自分だけ助かりたい」という利己心が多く見受けられます。「自らのことは捨てて後回しにしても、まずは他人を先に救いたい」という「菩薩心」こそが、現代人に必要な光なのです。自他の内なる仏性の光を、まこと信じて生きる空海の「即身成仏」こそが、現代人に通じる大切な「教え」なのです。

⑥「般若心経」は仏法の根源と考えられいる

真言密教の護摩行(加持祈祷)では必要不可欠な「般若心教」。 5,000巻以上、8,400の法門(仏説)の中の、ごく一部の教説を凝縮し276文字で表現しています。276文字の「魂の叡智」です。この般若心教を深く味わうことにより、一切の既成概念から自由になって「本当の自分」に出会い、悟るきっかけが生まれます。

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