▶︎不動明王
不動明王は、密教特有の尊格である明王の一尊です。大日如来の化身とも言われ、五大明王の中心となる明王でもあります。火生三昧に住んで、内外の障害や種々のけがれを焼き尽し、すべての悪魔や敵を撃滅し、行者を守護するとともにその菩薩を成就させてくださいます。その右手の宝剣で悪縁を切る事により、良縁が増える事から「悪縁切り不動明王」は、厄よけ(悪運切り)、良縁結び(悪縁切り)の願いをかなえていただける仏様と言い伝えられています。
その一言(不動明王真言「ナウマク、サマンダ、バザラダン、カン」)で励まされ
その一言で夢を持ち
その一言で立ち上がる力を生み出す真言
空海(弘法大師)不動明王真言
【修行者「僧侶」の真言】ノウマク サンマンダバザラダン センダ マカロシャダ ソワタヤ ウンタラタ カンマン(金剛合掌)
四 箇 偈(不動明王からのメーセージ)
見我身者 発菩提心
我が身を見る者は 菩提心を発し
聞我名者 断惑修善
我が名を聞く者は 惑を断じて善を修す
聴我説者 得大智慧
我が説を聴く者は 大智慧を得
知我心者 即身成仏
我が心を知る者は 即身成仏せん
不動明王の法力を具現化する事の出来る『加持祈祷 』とは?
真言密教の秘法。最強の力を持つ不動明王へ願いを込めた護摩木を炎に投じることで、大日如来の化身である不動明王の深秘の法力が得られる霊験あらたかな「願望達成術」です。 護摩行では、参拝者の願望を記入した護摩木を「煩悩」、火を「智慧」として、智慧の炎で煩悩(色々な欲望)を焼き尽くします。 現世利益を願う時は、「護摩木」又は「丸うさぎ」に願い事を書き、神仏のご加護を願って不動明王の真言(サンスクリット語)を唱えながら、千光寺住職による「加持祈祷」(深い祈りを捧げる)を行います。護摩木は、心願を仏様にお伝えするため火の中に投じますが、護摩行後の「丸うさぎ(紀州手まりや御手玉のような丸い物の総称)」は不動明王の念を注入した分身となるため、「ご自身の分身」として、千光寺境内の洗心園内の不動尊堂に奉納することにより、祈願者をあらゆる災難から身を守ってくださり、さらに「良縁結び」の法力により、大きな商談が成立したり、理想的な愛をはぐくむことが出来ると言われています。密教経典によれば、不動明王とは釈迦が悟りを開いた菩提樹下の坐禅中に煩悩(百八種類のあらゆる欲望)を焼きつくしている忿怒の姿だとしています。