▶︎三百年前の空海像
時を越え、今も人の心に空海は生きている
写真は、約三百年前に造られた伝説の空海像です。兵庫県の霊峰雪彦山「千光寺総本山」のお蔵に安置しておりました。
しかし、残念ながら、平成七年一月十七日午前五時四六分、「阪神 淡路島 大震災」が起き、の寺院は崩壊してしまいました。
天災で寺院が消滅した事は仕方ありません。
ただ、『空海像』だけは壊れていても粉々になっていても見つけ出さなければと、本堂のあった場所の瓦礫の山を押し分け、必死で材木を除け、瓦を放って探しました。
すると数時間後、いつもお経を唱え手を合わせていた空海像が現われたのです。
ただ残念な事に、印を結ぶ手だけが無くなっています。
どこかにあるはずと懸命に探しましたが、これだけは見つかりませんでした。
しかし、あの大地震で全壊した寺院の瓦礫の下で、お姿を保っておられたのは奇跡です。
また、千光寺総本山を約300年前に開かれた『賢照上人』のご位牌も、空海像と一緒に見つける事ができました。
きっと空海がお守りになられたのだと思います。